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「生まれ変わったらオケの団員になる」


そのとき、自分は生まれ変わってそこにいるのだということを一瞬でもいいからわかってほしい、今のこの私がどれくらい強く、その行為にあこがれていたのか、その行為を心から尊敬していたのか、どんなに求めていたのか、一瞬でもいいからわかってほしい、頭では理解できなくても、直感として、稲妻にうたれるように、音楽に出会うように、そして、たぶん厳しいであろう、どれだけ喜びに満ちていたとしても、音楽とはそういうものだから、厳しい練習のさなか、途方にくれてたちどまってしまったとき、そうだ、私はかつて、こうなりたくてしかたなかったから、いま、こうなったんだ、と気づいてほしい、私は音楽を聴いては胸を震わせていたこと、音楽とともに生きてきたため、どんなときでも常に幸せだったこと、最初から最後まですばらしい音楽を、よりぬきの音楽を聴いてきたこと、聴きつづけてきたこと、過去も未来もジャンルなど気にもかけずに、ただ最高の音楽を求めて、生きてきたこと、そして詩を書いて生きてきたこと、ピアノを弾いて生きてきたこと、一人でなにもかもやることのすばらしさと寂しさをもう味わいつくしたのだから、次は大勢でやりたい、練習は一人でとことんやるしかなくても、みなとあわせるその瞬間をむかえられることを、どれだけ夢見てきたのか、オーケストラ、音楽がかさなりあってひびきあって、オーケストラ、どんな楽器だっていい、そのときの自分に一番あっているものでいい、とにかくあの、中にはいっていることができたら、たったひとつの音だった自分に、どれだけの音が重なってくるのか、どんなふうに重なってくるのか、ハーモニー、それを想像すると死んでもいないこの今から、いてもたってもいられないくらい、私はもうしっているのだ、実を言えばまだ、半信半疑なところもあったのだが、ほとんど確信してもいるのだ、本当に心からそれを願ったとき、それは叶ってしまうのだということを、私が自分をそう、思い描いた瞬間に、それは、もはや夢ではなくなってしまう、もはや、夢では、なくなってしまう・・・



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「アイシテイルとは言えないの」



あきれるくらいもう何回も
言い争っても
罵り合っても
傷だらけになっても
抱きしめあってしまうのは
なぜ
はいってくると
ひとつになって
あたたかくて
たまらなくて
正直になってしまうの
単純な気持ちがいっぱいに
わきあがってくるの
だけど恥ずかしいから
アイシテイルとは言えないのそれで
長生きしてなどと言ってしまうの
アイシテイルと体中で
歌うように叫びながら
長生きしてなどと言ってしまうの